サンレアルトラウトテスター
三浦新嗣(ミウラシンジ)
本格始動したアリ・シンキングペンシル プロジェクト。
先ず、話が遡るが、光栄にもサンレアルさんからテスターのお話しを頂き、正式にお手伝いさせて頂くこととなった。
そして、サンレアルのトラウトルアーの名作『ARI』シリーズのプロデューサーであるノリクラインターナショナルのヒデさんから、
「三浦君、宜しくね。」
「プロトルアーも何個かあるから使ってみてよ。」
「アリシンペン。面白いと思うよ。」
と言われ、届いたルアーの中にリップの無いアリが。
そう、これがアリ・シンペンのスタートである。
「確かに面白そう。」
この時はまだ使ってもないのに、直ぐにそう思えた。
と言うのも、ヒデさんとサンレアル代表でありルアービルダーの山口さんのお二人によって誕生した渓流での漁具と言える程の釣力を誇る漁師的ルアー『ARI』。
既に、僕も頼れるミノーとして使っていて、
アリの性能の高さは理解できていたからだ。
とは言え、これから更に使い込んで煮詰めていく。
責任重大である・・・。
それからは釣行の度にアリペンを川で流してみる。
やはり魚は釣れてくる。
しかし、数タイプある中で「コレだっ。」と思うものに絞り込んでいかななければならない。
先ずは、ボディ形状での方向性。
アリは、スリムタイプの『S』とファットタイプの『F』がある。
フォールアクション、動きのキレの良さは『S』の方が向いているようだ。
早速、サンレアルスタッフの粕谷君に連絡。
とりあえず、スリムタイプで進めて行く事となった。
気付けば秋の気配も感じられる程、季節も進行していた。
さぁ、いよいよテスト本番となる。
何故秋が本番なのか?
何故シンキングペンシルなのか・・・?
そう、落葉の流下である・・・・。
トップレンジ?ボトムまで、川の流れ全体に流下する落葉・・・ 。
リップ付きの通常のミノーではすぐに流下する落ち葉が絡まる状況。
魚のワンキャスト&ワンヒットは願ったり叶ったり。
しかし、落葉のそれはストレス以外の何物でもない。
そして、ボディフックも外してシングルフックをテールのみに装着するシングルフックセッティング。
たまに落葉が掛かってくることもあるが、落葉地獄の流れでもしっかりとトレースできる。
正に独壇場なのである。
多忙の中にも関わらず、より実践的なテストカラーを仕上げて頂いた。
ルアー自体のバランス良し。
カラー良し。
更に責任重大・・・・。
しかし、自分自身にもテーマが出来て面白くなりそうだ。
トラウトでのシンキングペンシルトライアル。
テスト本番開始。
さぁ、どうなるか?
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