バンブーロッドとARIと私
株式会社サンレアル 山口 斉
初物尽くしの雨の渓流
先日SJ師匠こと秀兄さんとARI-60.70の打ち合わせがあり、
秀兄さんを待っていると、
何か白く長い布に包まれた物を持って秀兄さんが登場。
何だろう?
事務所に行くと包みを開いてくれて、『斉、これ使ってみろ』と一言。
ずっと憧れていたザウルスジュニア・オリジナルバンブーロッド
NORIKURA56ULが・・・・
秀兄さんの肝いりで何度も何度もサンプルを作り、恐ろしいほどのフィールドテストを重ねて完成したロッド。
大人の男が本気で楽しみ遊ぶ為のロッド。
何処にでもあるバンブーを使っただけのルアーロッドとは違い、
全く異次元のバンブールアーロッド。
42歳に成っても未だにガキみたいな事ばかりして、
バカばっかりやっている私が使って良いものか考えて固まってしまう。
『いいから使え。』
20歳のころから釣りの師であった秀兄さん。
いい加減大人の釣り士になれと言われた気がした。
バンブーロッドにあわせてベイトキャストが苦手な私にも使い易いリールも準備して頂きました。
リールは五十鈴のレフトハンドル。もちろんSJスペシャルチューン
何とか仕事の都合をあわせて頂き6月19日久しぶりに秀兄さんと釣行。
前日からの雨。
当日もやはり雨、
秀兄さんと合流するとお互いの雨男ぶりに思わず笑ってしまう。
ホント相変わらずの雨やな・・・・・こんな会話をするのも久しぶり
秀兄さんと釣りに行けるのが嬉しくて少し興奮気味の私でした。
しかし秀兄さんロッドを持っていない。
今回は竿を振らずカメラマンに徹するとの事。
まずい!
いきなり緊張してきた。
『何時も通り釣ってくれれば良いよ!』
しかし師匠の前で私だけ竿を振るのはかなり緊張する。まるで受験の実技試験の様な気分。
『雑誌の取材よりは楽やで頑張って』と励ましの言葉を頂くがますます緊張するばかり。
道中そんな話をしているとポイントに到着。ここは梅雨時になると大型ヤマメが釣れだす場所。
車の外は結構な雨。新品のロッドとリールを出すには少し残念な状況。
取り合えず何時ものスピニングでトライ。
しかし出ない!
どのポイントも出ない!!
チェイス自体がほとんど無く、有ってもルアーの後方0.5~1.0m位のところを真っ直ぐゆっくりと付いてくるだけ。
雨が降ってローライトの朝マズメ。
条件は良いはずなのに魚に全くやる気がない。
あの手この手で探りまくるもノーバイト。
釣り上がる事1.5時間やっとで竿抜けするゾーンに突入。
何とかチビ岩魚様が2匹
(目立ちたがりの1枚)
後ろで秀兄さんが『ここから良くなるんかな?』
しかしその後もほとんどチェイスも無い状態。
大場所を二箇所すぎたところでトラブル発生。愛用のカーディナルのギヤがロックしてしまい巻き取り不可状態に・・・・・
『ホント斉もっとるなー』『スゲー確率やな』
返す言葉も有りません《やまぐち汁出しまくりです。》
場所移動もかね車に戻り次のポイントへ。しかし水が少なく元のポイントの下流側へ。
いよいよNIRIKURA56ULの登場。
今までも本流トラウトやBASSのトップウオーターゲームでベイトキャストを使っていたのですが、支流でのベイトフィネスが苦手で、スタッフのゆーたからも、もっと練習して下さいと言われるほどの下手さです。一時期はロッドごと川に放り投げようとしたくらい苦手でした。
秀兄さんとゆーたの協力を得て何とか私の思うとおりの釣り方が出来るようになり、初めてキャストしているだけでも楽しいと感じました。
次のポイントですが魚が止まると思われる場所。
水深があり複雑な流れとボトムにスリットが入ったところ
アップクロスでキャストしてボトムまでARI50-F-Hを沈め、見せるトゥッチを3~5回行いラインスラッグを流れに乗せ大きなひらがなの【し】の字を流れに描くようにして【し】の字を徐々に解く様にしながら、食わせる連続トゥッチを入れ流れを横切らせる。
ドンッ
初物尽くしのタックル、
それも数回キャスト練習しただけのタックルで綺麗な岩魚様
バンブーロッドNORIKURA56ULが綺麗な弧を描く。
さすがバンブーロッド!! 魚が尻尾を振っているのが判る手応。
御世辞ではなくカーボンでもグラスでも解らない魚の動きが判る心地よさ。
そしてバンブーロッドのしなやかさが魚を優しく寄せてくれる。
初物が尺上の岩魚様。
(祝初物)
これは縁起がいい。秀兄さんと握手をしてもう一回キャスト。
先ほどと同じパターン。
クロスした瞬間
ドスッ
ワンキャストワンヒット。
今度はヤマメ様。
3匹目のどじょうは?
さすがに3連発は有りませんでしたが、5キャスト目で小さめですが岩魚様。
この岩魚様ボトムに沈めてから見せるトゥッチでバイトしてくれました。
お昼になったので場所移動と昼食の為移動。
次の場所も水深があり太い流れのある場所。
今度はARI50F-UHの出番。
さっきと同じ方法で探っていきます。
太い流れの向こう側へキャストしてボトムまで沈めます。このときラインメインディングをして手前の流れにラインを持っていかれないようにします。
着底後【し】の字を描くようにラインスラッグをつくり、見せるトゥッチから食わせる連続トゥッチを行います。
数投目で小型の岩魚様
3時から仕事に戻らなければいけないので。
最後のポイントへ大急ぎで移動します。
水深は余りありませんが、水量が多く太く早い流れ。
アップでの釣りが辛い場所なのでここはダウンの釣りに変更。
やっている事は最初と変わりません、とにかくボトム近くで見せるトゥッチと、それからの食わせる連続トゥッチこの方法で釣り下ります。
時間が無かった為、最後のポイントは途中でストップフィッシングになりましたが、この方法でひれピンのアマゴ様に御逢いする事が出来ました。
ザウルスジュニア様バンブーロッドNORIKURA56UL
ARIシリーズ最強の組み合わせでした。
動画の撮影もしましたので近日中にUP出来ると思います。
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