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投稿者 : win@clue 投稿日時: 2024-04-26 08:33:42 (80 ヒット)

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1.トラウト
1.トラウト : 一撃×2発! 春マスの閃光に酔いしれる・・ 「アリ80とノリクラDr.Boron 新たなる旅立ちの日に・・」
投稿者 : hide 投稿日時: 2016-04-04 08:18:33 (3182 ヒット)

2016年 4月1日 富山県サクラマス解禁

 一撃×2発! 春マスの閃光に酔いしれる・・

「アリ80とノリクラDr.Boron 新たなる旅立ちの日に・・」

Tokyo Rod & Gun Club 田中 秀人

 

暖かい解禁日

こんな解禁日は初めてだ。

記録的な少雪の冬を越え春のユキシロはすでに終わってしまったのか。

この川の水を湛える飛騨の山々はもはやその雪渓を流し切ったのだろうか。

その影響でいつになく水が少なく、幸か不幸か解禁日のポイントは絞りやすい状況である。

前日から狙ったポイントの前で休み、暗い日の出前には川岸に立つ。

水温も10度といつもの解禁日より4℃は高いだろうか。

釣りやすいだろうが、すぐにスレてしまって早くシーズンが終了するのかも・・

それが心配の種ではあるが、今はこの解禁日の一発に賭けて信じよう。

 

期待と不安の中、ここぞと絞ったポイントへ・・・

手には NEWロッド ノリクラ ロッダーズガン Dr.Boron 81H

僕の手がける渾身のビッグトラウト用ロングベイトロッド。

テストブランクを何度か経て、あとは微調整のところまで来た。

今回のサンプルはかなり製品に近いコスメで組んである。

かなりいい線まで来ているので、来シーズンにはデビューできるだろう。

あとは微調整のみ。

 

そしてその相棒は必殺一撃ミノー アリだ!

いよいよ発売を迎える アリの60と70。

ビッグトラウトを狙うウルトラヘビーシンキングミノー。

もうすぐ発売を迎える。

 

しかし 6cmと7cm。

サイズダウンで使うこともあるだろうが、サクラマスの大本流用としては

小さいのだろう。

だから僕らのプロジェクトはその先に向かっている。

それがアリ80と90だ。

ボリュームアップのサイズアップで、さらなるビッグトラウトを狙う。

 

80&90も

ウルトラヘビーでやや背が高いバルキーなミノーであることは違いない。

しかし僕らは、単純にスケールアップして、それに応じてウエイトアップするような

安易な開発はしない。

より強い流れをクロスストリームで這わせるアクションをイメージして、

60&70よりやや背が低く、複雑な流れをいろいろな方向から受けるシチュエーションを想定してプロト作りが始まった。

 

明確なコンセプト、そして揺るぎないウルトラヘビー。

ネクスト ジェネレーションを切り開く、先鋭の最強ウェポンの開発がスタートしたのだ。

 

60&70で3年を費やしたトライ&エラーは、

この80&90の開発に大きな力となっている。

素材はどうだ?リップはどうだ?角度は?ウエイトの位置とバランスと重さは?

ここまで苦労してきただけに今回のプロト作りは、

ほとんど山の8合目からスタートするといってもいい。

 

さて手渡された一発目のプロト アリ80と

僕の手がけるノリクラDr. Boronテストロッド。

 

新しい宿題を手に

大本流のかなたにロングキャスト、

見事にウエイトを乗せてしなり、遥か本流のそのまた流心の向こうにアリをぶち込む。

すべてがマッチングで計算されつくしたタックルバランス。

気持ちよくストレスなくキャストからリトリーブアクションをサポートする。

 

日の出から数投の早朝5時半過ぎ・・・

いきなりプルッツプルッツと優しいアクションのアリ80プロトを

春の砲弾が襲った!

ドスッツ・・止まった

トルキーなDr.Boronがすっと喰いこみガツッツとバイトを取った。

グングングン・・独特の首振りとローリングが始まった。

粘るロッドがバラさない。重い流れの60Cmアップを抑え込み

慎重にランディング。

 

いきなり 本流の宝石 大本流の春鱒がネットに納まった。

北陸の雄 富山の神通川 その重い流れと太く強いサクラマスは格別の価値がある。

 

ネットインしたまま仲間に連絡を入れる。

「前でモコモコやっている!こっちに来た方がいい。」

友人たちがやってくると、間もなく友人にもヒット!

なかなか寄ってこない。良い型に違いない。

仲間の初物ネットインを横目に、なんと僕に2本目がヒット。

ほとんどダブルヒットと言っていいタイミングだ。

そして2本目のファイトがこれまた重い。

「サイズアップしているぞ・・。」

その重さとファイトから大型のサクラマスであると確信する。

サクラマスも65cmを超えてくると引きがドンと一段強くなる。

これぞ神通マスの王道なのだ。

 

慎重にやり取りするがまだまだ元気なうちに足元まで来た。

ここでフィニッシュに向かうのは危険極まりない。

フッキングを確認して、アンバサダーのクラッチを切り親指でスプールを抑えて

15mラインを送り込み流れの芯にもどす。

このタイミングは魚が上流を向いているときに行う。

下流を向いている時や、ローリングし抵抗しているときにラインをフリーにすると

重い流れに乗って遥か下流に巨大なマスが吸い込まれてゆく。

上に泳がせて、そのタイミングでフリーにするのである。

そうすると15m先の正面に張り付く。

ここから再ファイトだ、じっくりロッドのためを使ってプレッシャーをかけてファイトする。そろそろと思ったら一度空気を吸わせる。

さてランディングだ。

状況を見極める。

本当に詰めていいのか?焦るとやられる。

じっくり観察して抵抗をあきらめた目を確認する。

 

よし今だ・・・

ドッシリとネットに納まった65cm!

神通の本鱒 それが春のサクラマスだ。

時計を見ると朝6時半前

神通川のリミットは一日2本までのルールである。

解禁一時間でリミット達成のロッドOFF。

出来すぎのスタート。アリの80とDr.Boron NEW プロトの

テスト初日にこの吉報だ。

ここまで長い道のりを歩んできた。

思いが募り、願いが膨らみ、夢がかなう喜び。

いままだ始まったばかりのこのプロジェクト。

細かい修正と新しい宿題をこなしながら次のステージへと向かってゆく。

 

春が来た・・

そして新たなるスタートの瞬間。

大本流の春鱒 60cmと65cm

時が来て光輝く鱒に、朝霧を抜けた太陽が反射する。

目にまぶしい穏やかな朝。

格別の一日をあの日本海にそそぐあの大河にて・・。

 

2016 4月1日 富山サクラマス解禁日

自信が確信に変わった深い一日であった。


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