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投稿者 : win@clue 投稿日時: 2024-04-26 08:33:42 (779 ヒット)

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投稿者 : hide 投稿日時: 2016-04-04 08:18:33 (3324 ヒット)

2016年 4月1日 富山県サクラマス解禁

 一撃×2発! 春マスの閃光に酔いしれる・・

「アリ80とノリクラDr.Boron 新たなる旅立ちの日に・・」

Tokyo Rod & Gun Club 田中 秀人

 

暖かい解禁日

こんな解禁日は初めてだ。

記録的な少雪の冬を越え春のユキシロはすでに終わってしまったのか。

この川の水を湛える飛騨の山々はもはやその雪渓を流し切ったのだろうか。

その影響でいつになく水が少なく、幸か不幸か解禁日のポイントは絞りやすい状況である。

前日から狙ったポイントの前で休み、暗い日の出前には川岸に立つ。

水温も10度といつもの解禁日より4℃は高いだろうか。

釣りやすいだろうが、すぐにスレてしまって早くシーズンが終了するのかも・・

それが心配の種ではあるが、今はこの解禁日の一発に賭けて信じよう。

 

期待と不安の中、ここぞと絞ったポイントへ・・・

手には NEWロッド ノリクラ ロッダーズガン Dr.Boron 81H

僕の手がける渾身のビッグトラウト用ロングベイトロッド。

テストブランクを何度か経て、あとは微調整のところまで来た。

今回のサンプルはかなり製品に近いコスメで組んである。

かなりいい線まで来ているので、来シーズンにはデビューできるだろう。

あとは微調整のみ。

 

そしてその相棒は必殺一撃ミノー アリだ!

いよいよ発売を迎える アリの60と70。

ビッグトラウトを狙うウルトラヘビーシンキングミノー。

もうすぐ発売を迎える。

 

しかし 6cmと7cm。

サイズダウンで使うこともあるだろうが、サクラマスの大本流用としては

小さいのだろう。

だから僕らのプロジェクトはその先に向かっている。

それがアリ80と90だ。

ボリュームアップのサイズアップで、さらなるビッグトラウトを狙う。

 

80&90も

ウルトラヘビーでやや背が高いバルキーなミノーであることは違いない。

しかし僕らは、単純にスケールアップして、それに応じてウエイトアップするような

安易な開発はしない。

より強い流れをクロスストリームで這わせるアクションをイメージして、

60&70よりやや背が低く、複雑な流れをいろいろな方向から受けるシチュエーションを想定してプロト作りが始まった。

 

明確なコンセプト、そして揺るぎないウルトラヘビー。

ネクスト ジェネレーションを切り開く、先鋭の最強ウェポンの開発がスタートしたのだ。

 

60&70で3年を費やしたトライ&エラーは、

この80&90の開発に大きな力となっている。

素材はどうだ?リップはどうだ?角度は?ウエイトの位置とバランスと重さは?

ここまで苦労してきただけに今回のプロト作りは、

ほとんど山の8合目からスタートするといってもいい。

 

さて手渡された一発目のプロト アリ80と

僕の手がけるノリクラDr. Boronテストロッド。

 

新しい宿題を手に

大本流のかなたにロングキャスト、

見事にウエイトを乗せてしなり、遥か本流のそのまた流心の向こうにアリをぶち込む。

すべてがマッチングで計算されつくしたタックルバランス。

気持ちよくストレスなくキャストからリトリーブアクションをサポートする。

 

日の出から数投の早朝5時半過ぎ・・・

いきなりプルッツプルッツと優しいアクションのアリ80プロトを

春の砲弾が襲った!

ドスッツ・・止まった

トルキーなDr.Boronがすっと喰いこみガツッツとバイトを取った。

グングングン・・独特の首振りとローリングが始まった。

粘るロッドがバラさない。重い流れの60Cmアップを抑え込み

慎重にランディング。

 

いきなり 本流の宝石 大本流の春鱒がネットに納まった。

北陸の雄 富山の神通川 その重い流れと太く強いサクラマスは格別の価値がある。

 

ネットインしたまま仲間に連絡を入れる。

「前でモコモコやっている!こっちに来た方がいい。」

友人たちがやってくると、間もなく友人にもヒット!

なかなか寄ってこない。良い型に違いない。

仲間の初物ネットインを横目に、なんと僕に2本目がヒット。

ほとんどダブルヒットと言っていいタイミングだ。

そして2本目のファイトがこれまた重い。

「サイズアップしているぞ・・。」

その重さとファイトから大型のサクラマスであると確信する。

サクラマスも65cmを超えてくると引きがドンと一段強くなる。

これぞ神通マスの王道なのだ。

 

慎重にやり取りするがまだまだ元気なうちに足元まで来た。

ここでフィニッシュに向かうのは危険極まりない。

フッキングを確認して、アンバサダーのクラッチを切り親指でスプールを抑えて

15mラインを送り込み流れの芯にもどす。

このタイミングは魚が上流を向いているときに行う。

下流を向いている時や、ローリングし抵抗しているときにラインをフリーにすると

重い流れに乗って遥か下流に巨大なマスが吸い込まれてゆく。

上に泳がせて、そのタイミングでフリーにするのである。

そうすると15m先の正面に張り付く。

ここから再ファイトだ、じっくりロッドのためを使ってプレッシャーをかけてファイトする。そろそろと思ったら一度空気を吸わせる。

さてランディングだ。

状況を見極める。

本当に詰めていいのか?焦るとやられる。

じっくり観察して抵抗をあきらめた目を確認する。

 

よし今だ・・・

ドッシリとネットに納まった65cm!

神通の本鱒 それが春のサクラマスだ。

時計を見ると朝6時半前

神通川のリミットは一日2本までのルールである。

解禁一時間でリミット達成のロッドOFF。

出来すぎのスタート。アリの80とDr.Boron NEW プロトの

テスト初日にこの吉報だ。

ここまで長い道のりを歩んできた。

思いが募り、願いが膨らみ、夢がかなう喜び。

いままだ始まったばかりのこのプロジェクト。

細かい修正と新しい宿題をこなしながら次のステージへと向かってゆく。

 

春が来た・・

そして新たなるスタートの瞬間。

大本流の春鱒 60cmと65cm

時が来て光輝く鱒に、朝霧を抜けた太陽が反射する。

目にまぶしい穏やかな朝。

格別の一日をあの日本海にそそぐあの大河にて・・。

 

2016 4月1日 富山サクラマス解禁日

自信が確信に変わった深い一日であった。


投稿者 : hide 投稿日時: 2016-03-14 05:14:51 (4893 ヒット)

「ダブルヒットのモンスターレインボーと追憶の日々
HAPPY BIRTHDAY TO YOU・・・」

TOKYO ROD & GUN CLUB 田中 秀人

 

河原の土手と岩盤の狭間からネコヤナギが押し上げて芽吹き、

 

長い冬を飛騨で過ごした渡り鳥たちが、

何かに追い立てられるように北方帰行へ急ぎ飛び立つ、春風晴天の一日。

もう最初の一群はあのシベリアに到着しただろうか。

旅の始まりを悠々として急ぐ渡り鳥たちの群れと、高き春の濃紺のキャンバス。

引き締まった空気に抱擁され、

僕は透き通った心と青く静かなる瞳で、いつまでもあの群れを追い続けた。

 

浮浪雲の向こうに、僕らの新しい旅立ちを深く刻んでくれた奇跡のストーリー。

生涯、忘れられない一日になったあのダブルヒット。

狂おしいほど完璧で美しく、そして太く強い至宝のウィルダネス。

ワイルド天然繁殖のモンスターレインボー。

文句の付けようのない、パーフェクトな2本のワイルド ビッグ トラウトとの出会い。

 

あの日の出来事。

早朝5時、まだ暗い時間帯にヒトシのジムニーに乗り込む。

僕らは25年以上の釣友であり志を同じくする者、共にフィッシングタックルを作る盟友でもある。

「世の中に無いから、僕らの釣りのスタイルに必要な道具は自分たちで作る。」

これが我らの合言葉だ。

そんなヒトシとの久々の釣行にいろんな思いが重なる。

目的地は弟分が熱望する本流の下流エリア。

 

状況から、今日はそこではないだろうと思いつつも、彼のチョイスを優先して一路北へ。

僕の感覚ではこの時期の放水がある初期のあの下流域はあまりよろしくない。

現場に到着するが冷水の放水が本流を押し切っている。

釣りにならない水量ではないし、盛期のこの水量であれば絶好なのだが、

3月の低水温期ではこの放水がデメリットとなる。

弟分はここでスタートしたそうだが、ひと声かける。

「釣れないことはないが、可能性は低い。移動しよう」

全くロッドを振ることなく第一チョイスから大移動。

ポイント移動ではなくて川を変える。

県をまたぎ下ってさらに奥飛騨の秘境を遡る。

奥飛騨の山々は岩肌を見せ、あり得ないほど少ない残雪に絶句して、

経験したことがないほどの少ない残雪と岩肌のザラザラした北アルプスを見上げながら、

あのゴルジェ帯を目指す。

「こんなに残雪が少ない3月は記憶にない。これじゃ例年より一か月は季節が早いだろう。」

ユキシロのパターン。ダムの放水パターン。水温の変化。ベイトフィッシュの動き。

どれをとっても、この異常に少ない雪の影響を考えながら組み立てなければならない。

 

3月1日の飛騨の解禁から2週間。釣りをするというよりも、まずはテリトリーの河川

全てを歩いた。

埋まったところ、新たに掘れたところ、特AがB級にBが特Aに、はたまた潰れたポイントもあれば新たに出現したポイントもある。

先ずは今年のマップ作りとポイントのチェックから春が始まる。

この初春の川歩きが僕の一年を全て左右する。

ある意味釣りをするよりも大切なシーズン最初のミッションなのだ。

 

さてその最新版ポイントマッピングをもとに右往左往する訳であるが、

ここから夢遊病のような徘徊が始まる。

先ずは移動先でスタートする。

途中で出入りの出来ない約1.5kmのゴルジェ区間を丁寧に探る。

淵からトロ瀬、ちょっとした岩の後ろの小場所から小さな流れのよじれまで。

絶好のトロ瀬の岩まわりで小ぶりな岩魚が一匹遊んでくれただけで、

全くの低活性状態に絶句する。

さあどうする、迷えるアングラーよ。

これである程度 今日の状況は掴めた。

それは厳しいということ。

 

ここからさらに逃避行が始まる。時にはポイントに入って10投で見切って場所移動。

獣の感と第六感まで駆使して、ビッグトラウトが騒ぐ場所を探し流浪のアングラーと化す。

ここまで全く面白くない話で申し訳ない。

しかしこれが本流でビッグトラウトに狙いを絞って釣りをするスタイルの

苦行と執念の日常なのである。

 

何キロ走ったのであろうか。

午前中で飛騨の北東部エリアを完全走破した。

もはや日が真上に上がろうとする。

午後からは仕事が入っているため釣りのタイムリミットは1時間だろうか。

ここであの最新のポイントマッピングが閃く。

今年新たに良くなったポイントあの瀬が脳裏に浮かぶ。

必ずここにはビッグワンが付くと確信を持っていたポイント。

しかも日中にやる気のあるやつが入ると読んだ白昼夢ドピーカンの瀬。

ドピーカンの真っ昼間。そのタイミングではここだとピンポイントで読み切った。

そのガンガン瀬からトロ瀬そしてトロ場へと変化する長いポイントでさら区間を絞って

アプローチする。

普段ここまで詳細なピンポイントのガイドは、ほとんどしない。

それは、川を見て歩いて自分で見つけないとアングラーが進歩しないからだ。

アウェーの地でガイドに頼ることは大切なことだが、いつも据え膳の釣りをしていると

釣り師としての獣の感や野生の感性はどんどん退化してゆく。

情報がなければ釣りができない、頭でっかちのダメな釣り師に成り下がってしまう。

とにかく川を歩くこと。釣りのテクニックよりも何よりも大切なことである。

 

しかし今日は、アリ60&70の完成、今まさにデビューするこのタイミングで、

ヒトシにもその狂気のポテンシャルを体感してほしかった。

だから、ピンポイントのポイントマッピング アプローチを決行した。

「ヒデさん・・えっつ?ここに入るのですか?」

彼もプロだ。いつも川を見ている。しかし・・・。

それは、飛騨で育ったヒトシでさえスルーしてしまうような全く無名のポイントである。

 

いきなり瀬の核心ポイントに入る。

飛騨地方333,020ヘクタールのなかのピンポイント。狙いはわずか100mの区間。

水深1.5mの瀬のボトムにアリ70を沈めて、底から10cm切って底の変化と点在する

一抱え大からバスケットボール大の底石を読み、

獣道を優しく縫う様にウエットなトゥイッチでなぞってゆく。

ボトムのずる引きでも転がしでも無い。

少し底を切ることがテクニックの要である。

通常のヘビーシンキングミノーでは成し得ない、

重い瀬の中での10cm底を切ったボトムライントレース。

それもできるだけ遅く引く。早引きは厳禁である。

これはもはやアリ60&70の独断場だ。

どのミノーもこの瀬の底波には入らない。

それも、瀬の中をフルトゥイッチでボトムラインをトレースし、さらにできるだけゆっくりミノーを引いて泳がせるという、不可能を可能にした獣のミノーである。

6cmで16g、7cmで18g。これはジグミノーなのか?

いやウルトラヘビーシンキングミノーだ。

淵やトロ場、止水でボトムを取ることは重く沈むルアーならば可能であろう。

スプーンであろうと、ヘビーシンキングミノーであろうと、バイブレーションであろうと、はたまたジグミノーでも良いだろうし、シンキングペンシルも魅力的だ。

しかし、複雑な本流の強い瀬の中でボトムラインをフルトゥイッチでトレースする事は

このアリでしか出来ない芸当なのだ。

この無理な要求を突きつけたのがこのプロジェクトのスタートである。

次世代のウルトラヘビーシンキングの世界。

ヘビーシンキングミノーイングのその次を行く新しいスタイル・・・僕の答えはこれだ。

「ウルトラヘビーシンキングの激流ボトムトレーシングメソッド」

バイブレーションの飛距離と沈下速度で、

ヴィビッドなローリンウォブのウルトラヘビーシンキングミノー。

僕のリクエストの、その答えをサンレアル 山口 斉が実現してくれた。

さらに激流で飛び出さず、それ以上に重い流れに喰いこんでゆくスイムバランスと安定性。ガンガン瀬で早引きしても水をギュッツギュッツと噛んでゆくポテンシャル。

ハイスピードリール止水にて全力で早巻きしても、

同じレンジで足元まで真っすぐ泳いでくれるバランス。

S字に泳いだり、ノーアクションなのにヒラを打ったり、泳ぎが逃げたらもう落第だ。

それもあり得ない重量のウルトラヘビーシンキングミノーという重い厳しい課題。

そんな夢のような話は実現不可能だろう?いやそのハードルを僕らは越えたのだ。

ヒデから提示された宿題を見事にクリアした

アリ60&70 新世代のニューカマーが時代を変える。

ダメ出しを繰り返し、時には基本設計からゼロにまで叩き落されて、

それでもあきらめず不可能を可能にしてくれたルアーデザイナー 山口 斉。

僕は当初からコンセプト、使用方法、用途まで明確にイメージを持っていた。

その欲しいけれど、今までなかったプラグの開発

僕らは、どこにも存在しない次世代を担う狂気のミノーを作り出したのだ。

 

そんなアリを手に特別な釣行となる。

確信の瀬に立つ。

あの出来事が起きるまで20投と時間はかからなかった。

ヒトシには僕が開発中のベイトロッド、

NORIKURA Dr.BORON 71Hプロトとアリ70セッティングを手渡す。

「ちょっとこれ使ってみて。バッチリ アリとマッチングシステムだよ。」

僕の手にはヒトシのタックル。

すこしモタッとして自分にはフィットしないけれど、しばらくこれでヒデはやる。

 

こういう時に限って何かが起きるものである。

ヒデのリトリーブがトスッツと止まった。

ボトムを這うように絡みつくアリ70を突然ビッグレインボーが襲ったのだ。

抑え込むような、梅花藻に引っかかったようなモゾッとした小さな当たり。

リトリーブが止まった瞬間にガツンと合わせる。

もぞもぞと動き出したかと思ったら一気に上流に向かって、ジグザグに泳ぎだした。

よく見るとそのすぐ後ろにもう一本巨大な影が追尾している。

ペアリングしている相方は何が起こったのか理解できず、

ヒットした巨大なレインボーと並走している。

何たることだ・・・

そして1メートルのハイジャンプだ。

ドーン!跳びあがってヘッドシェイク一発でルアーが空中を舞った。

「しまった。なれないロッドで合わせが甘かったか・・。」

解放された途端に下流へと消え去る巨大なレインボーと

それを追尾する相方のビッグワン。

ペアリングで下に消えた。

 

下流に立つヒトシに声をかける。

「おーい。でかいレインボーばらしたよ。」

声が届いたのか聞こえないのか、夢中でキャストを続けるヒトシ。

すると・・なんと・・

「ヒットーッツ!!」な なに!!

「でかいぞ!レインボーだ。」叫ぶ。

目をやるとドーンと跳びあがった巨体。

デカい!軽く60cmアップだぞ。

「慌てるな、一気に寄せるな・・離れてファイトするのだ。」

岩に向かって突っ込むスピードスターを止めると、またしても空へとファイトする。

ドーンドーンドバーーッツ!!連発で空中戦を仕掛けてくる。

「アッツ!もう一匹いるぞ。」

近づくとファイト中の巨大レインボーの後ろを
もう一匹巨大なレインボーがついて回っている。

なんと今さっき僕がバラシたオスの60cmオーバーワイルドレインボーが

巨大なメスのファイトに追尾して絡んでいるのだ。

なんということだ・・・奇跡のダブルヒット。

 

一瞬すきを見せて寄ってくるが、再ターボがかかって一気に流心へ。

寄せては走り寄せては走り、6発跳んでようやく寄ってきたが足元に鋭利な岩がある。

「その岩を注意しろ、突っ込まれたら切れるぞ。」

一瞬ひるんだら、今度は下にダッシュした。

下流にはテトラ・・・突っ込まれたら終わり。

「止めろ!止めろ!」今度はスプールを抑えて強引に止める。

なんとか止まった・・・

デカくなる奴は賢い。だからここまで大きくなったのだ。

相手にとって不足なし。

そして2匹のレインボーは15分の物凄いファイトの間、並走と追尾を重ねた。
相方は最後の最後まで、ヒットした一方の傍を離れなかった。


凄まじいファイト 6発の跳躍。
ヒトシが究極の獣とのファイトを制して、ヒデがアシストネットイン。

65cmのメス ワイルドモンスターレインボー。
軽く4Kg超え 推定4.3kg(かなり近い推測値。経験から)


完全無欠の全鰭尖った究極のスーパーレインボー 天然繁殖タイプ。

 

僕らの願いは一つ・・・。
生きて相方とともに・・・生きて次の子孫を残してほしい。
ランディング後に決して水から出さず
最低限の写真撮影を速やかに行い、相方のもとに元気よく返した。
ものすごい勢いで戻ってくれた。
また寄り添って2匹。 あの流心の底に張り付いているに違いない。

決してこのワイルドタイプは殺してはいけない。
少しだけその眼光を見たいだけなのだ。
写真一枚あれば十分だ。


物凄いレインボーと
生涯忘れられない斉と僕のメモリアルな出来事。
一生の中で僕らが共に釣りをした中のこの日の記憶遺産。
ヒトシ、山積みの宿題に苦労続きの今日この頃。
そして今日の、彼の震える膝と潤む目を僕は一生忘れない。
奇跡の出来事 あの日の追憶。

 

山口 斉よ

デザイナーとしてビルダーとして、無理難題を形として実現させた実力。

文句の付けようのない完璧なワイルドビッグレインボーを仕留めた

アングラーとしてのファイティングスキル。

今まで君を褒めたことはほとんどなかったけれど、

今日は最大限の敬意をもって褒め讃えよう。

「でかしたぞ。本当によくやった。今日がヒトシの第2の誕生日と認めようじゃないか。」

そして今、誕生の時を迎え世に出る狂気のミノー 、アリ60&70よ。

君たちに最大の賞賛と讃美歌を捧げ

高らかに謳い上げようじゃないか。

 

ヒトシとアリとワイルドレインボー・・・?

HAPPY BIRTHDAY TO YOU・・・?

HAPPY BIRTHDAY・・・?

 

2016年 3月 田中 秀人
 


投稿者 : hide 投稿日時: 2016-03-06 06:26:40 (3713 ヒット)

2016年 飛騨の本流解禁 激戦の中のワイルドレインボー

TOKYO ROD & GUN CLUB 田中 秀人

今年も飛騨の河川解禁は3月1日

僕はというと、所用が重なり川を見ずに数日過ごすこととなった。

遅れること5日 解禁から人が立ち代わり攻め続け、

足跡だらけの本流・・。

そして最初の土曜日の今日。

僕が足を運んだエリアには少なくとも10人のアングラーが見られた。

もはや攻められてプレッシャーを受けたビッグトラウトたち。

そして先行者の後にポイントに入る厳しい状況はわかっている。

 

普通に投げて巻いて・・・これでは通用しない。

しかし僕にはアリ60と70がある。

初期の特Aポイントである岩盤とスリット深場が絡む大場所を中心に探ってゆく。

表層から中層まで、さらにボトムまでトレースされたであろう大場所で

岩盤すれすれにアリをキャストして一気にボトムまでカウントダウン。

 

バイブレーションの飛距離と沈下速度、そしてミノーの動き。

それもヴィヴィッドなアクションにローリングと少しウォブリングが入る

最高の動きだ。

さらにトゥイッチングでは水に噛みつくように絡んでゆく。

グッツグッツグッツ・・・例えるとそんな感じで水を噛んでゆく。

そして決して激しい激流でも飛び出さない。

飛び出さないどころか、さらに水を噛みながらレンジをキープしてゆく。

こんなミノーはアリの60と70以外存在しない。

狂気のファイナルウェポン 流れの最強ウルトラヘビーシンキングミノー!

 

そのファイナルウェポンアリ70をスリットのボトムまで落としてやる。

底から少し切ってレンジをキープして移動距離の少ない連続トゥイッチを優しくかけてゆく。ミノーが流心のそこにさしかかる。

上の波よりも遅い喰い波に入ったところで、下流に倒していたロッドを上流に傾けて少しラインスラックを作り、次の瞬間一瞬浮き上がったアリをもう一度ロッドを下流に倒すことによってふっと沈んでなじませてやる。

大場所のボトム波を利用した、一瞬浮き上がらせて10センチ送り込んでなじませる

「縦のS字アンギュレーション メソッド」

この縦の動きと送り込みを喰うタイミングで仕掛けてやれば、すれて喰わなくなっている老獪なビッグトラウトが口を使ってくれるのだ。

こんな芸当もアリのUHウエイトがあるから成せる水深3mでの攻撃的なメソッド。

 

そして流心を抜けるときにドスンとリトリーブが止まった。

藻に引っかかったような特有の当たり・・

ビッグレインボー!確信して思いっきり合わせる。

もぞもぞと泳ぎだし、プレッシャーをかけて水面に浮き上がらせると

火が付いたように一気にチャージ ダッシュ!ビーン!糸なりがする・・・

1発 2発 3発 連続のジャンプをボウでかわし、次のダッシュに腰を落とす。

さらに走ってもう2発ジャンプ・・なんというパワーとスピードなんだ。

これが我らのワイルドレインボーだ!

 

ノリクラ ロッダーズガン ドクターボロン 71H プロト

僕の生涯の経験を詰め込んだビッグトラウト プラッギングロッド

彼女のものすごいスピードを抑え込んでネットインした。

本州では稀有な天然繁殖 見事なワイルドビッグレインボー 55cm

なんと強いのだ、初期だというのにもはや絶好調のコンディションだ。

このタイプは絶滅したらもう2度と戻らない。

飛騨でこのタイプのワイルドレインボーを手にしたら是非リリースをお願いしたい。

当然、僕らの仲間はワイルドタイプの全リリースを徹底している。

 

遅れて出勤した飛騨の本流 遅い解禁日・・・

この55cmワイルドビッグレインボーを筆頭に岩魚 レインボー 10本。

テストロッドと発売間近に迫ったアリにワイルド魂を入魂した今日一日。

皆さんも是非 このアリ60 70を手に難攻不落の老獪なビッグトラウトたちにアプローチしてほしい。いままで口を使わなかった物凄いモンスターがあなたのアリを襲う・・・。

そんな興奮を僕らとともに共有しよう。

新しい時代の新しいルアーと未体験ゾーンの攻撃的メソッド。

アリでボトムから表層まで攻撃的に攻められたら、その歴史は大きく変わるだろう。

 

もうすぐ皆さんの手元に届くだろう狂気のミノー アリ60&70

待ち遠しく、そして今からもう興奮で体が震えている。

アリを使うのか?あなたならどうする・・・。

釣りたいのであれば迷いはない・・・。

 

2016早春の解禁 田中 秀人

 

 

 


投稿者 : hide 投稿日時: 2015-09-05 05:09:41 (2998 ヒット)

「漁師的ルアー アリの吸引力」

フィールドからの報告 ~ 物凄いことになっています・・・・

田中 秀人 フレンズの釣果! 行け!TEAM HIDE!!

 

 

もはや無くなってもらっては困るルアー

渓流のド定番と各地で評価を受けているアリ50

 

ファットのぷりぷりアクション 3つのウエイトでレンジを変える

スリムの平打ちアクション 3つのウエイトでレンジを変える。

 

6つのチェンジ オブ ペースでどんなルアーにも反応しなくなった

老獪なビッグトラウトにアプローチする。

 

マイ フレンズたちの釣果にはあらためて驚かされる。

アリは、漁師のごとく数釣りに特化する中で、

今まで手が届かなかったトラウトたちをも反応させている。

 

ケース1~3

全てがこの夏、アリ50での釣果である。

 

ケース1

真夏のサクラマス

渇水とジンクリアーの流れ。                                               

もはや遡上から産卵モードに切り替わり始めて食性を失っている。

何も食わなくなった鮭状態のサクラマス。

しっかりレンジを確保して、鼻っ面を通してやることで、

怒った夏マス(夏のサクラマス)が口を使う。

富山県 サクラマス ルアー

(夏のサクラマス)

 

ケース2

真夏のビッグレインボー

アユを喰っていたビッグレインボーは夏になると虫や小魚を捕食し始める。

それゆえに夏のレインボーは小ぶりなルアーが好きだ。

しかし、フックのサイズの関係で、ヒットしてもなかなかゲットできない。

運よくやさしくファイトできたら、ゲットできることもあるが、

ゲット率を上げる、ビッグトラウト用の5cmミノーは今後の課題だ。

この50UPビッグレインボーは慎重なファイトで奇跡的にランディング成功。

ヒットなければゲットなし。恐るべきアリの吸引力。

(50UP ビッグレインボー)

 

ケース3

憧れの40cmUP パーマークのヤマメ。

サクラマスならわかる。

本流の銀毛ヤマメならわかる。

しかし、パーマークの40cmヤマメだ。

これは途方もない価値がある。

小さな空間で育った、奇跡の大ヤマメ。

おそらく トラウトフィッシングで最も難易度の高いターゲット。

その40cmUP パーマーク大ヤマメもこの夏アングラーの手に納まった。

その相棒もアリ50 金黒である。

フックは一本折れていた・・・

(奇跡の40cmUP パーマーク大ヤマメ)

 

恐るべきアリ50の吸引力。

どのミノーより釣れる。

(数釣りはもちろん オマカセ!)

数?もちろん。

(プリプリ ヤマメも!)

さらに、何も食わなかったメモリアルクラスのトラウトたちが

このアリ50にバイトするのである。

(50cmUP 大岩魚)

現場からの報告。

まぎれもなく、今まで釣れなかった魚をバイトさせる

アリの脅威の吸引力。

 

釣りたいのか?

釣りたくないのか?

貴方が前者であれば、今すぐにアリ50をキャストすることだ。

ハウ トゥーは後からついてくる。

まずは貴方もアリ ユーザーの仲間入りをしてみないか?

奇跡の結果が必ず後からついてくる。

TEAM HIDE!!

フィールドからの報告・・・ 2015年 秋


投稿者 : hide 投稿日時: 2015-07-06 03:56:58 (1937 ヒット)

皆様、御世話に成ります。

日曜日の仕事の合間に少しだけ竿を振ってきました。

たまたま乾燥時間の空きが出来たので約1時間の釣行です。

会社の近くの何時もの場所。しかし今シーズンは余り釣りに行けていません。

何とシーズン初の場所に成ってしまいました。普段から人気のあるポイントですから覚悟はしていたのですが、凄い足跡の数・・・・餌のケースや針袋が散乱・・・・中にはルアーのケースまで。

せめてゴミは持って帰ってもらいたい。

帰りに掃除する事にして先ずは釣り開始。

朝からかなり叩かれたポイントなので他のアングラーが攻めていないレンジを探る事にします。

ARI50F-UHをアップクロスでキャストしボトムまで沈め、見せるトゥイッチを大きく5回。普段ならHクラスで3回くらいなのですが、先日からの雨で40cm位の増水と薄い濁りが入っている為UHを使い何時もより派手にアクションをつけてアピールを増します。後はバイトしやすい速さとシェイク幅をコントロールしながら流します。

飛騨トラウト

宮川トラウト ルアー

ファーストフィッシュはちっちゃい岩魚とヤマメのハーフ君

その後も10cm位のヤマメ様がぽつぽつ。しかし釣れる魚全てがお腹パンパン。

大きくなってな。

飛騨高山ルアー

淵から早瀬にポイントを変えて岩魚様。

飛騨 岩魚 ルアー 釣り

水位が高く写真を撮る場所が有りませんでした。

腰まで水に浸かって太く早いベタ瀬のボトム近くををF-Hで誘いました。

友人の酒向君の写真の真似・・・難しい。

ベタ瀬の頭で

小八賀川 岩魚 ルアー

ベタ瀬の頭まで来た所で乾燥終了予告のアラームがなり釣り終了。

車に戻りゴミを拾ってお仕事開始です。

実質40分くらいしか釣行出来ませんでしたが、日曜日の夕方、先行者が沢山いるなかでそこそこ満足の釣行でした。

 


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